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LIXIL、エクステリアリフォームで新戦略

LIXIL、エクステリアリフォームで新戦略

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 LIXILは、エクステリア分野におけるリフォーム事業拡大に動き出した。需要創造に向け、「ガーデン」「ウォール・ミッドテリア」「ファサード」の3つのゾーンに対応した新商品をそれぞれ開発。6月から販売を開始する。小林秀樹上席執行役員・エクステリアBU長は「新しいエクステリア時代の幕開けにしたい」と意欲を見せる。

接着材貼りのタイル工法を取り入れた乾式工法のデザインウォール接着材貼りのタイル工法を取り入れた乾式工法のデザインウォール。工期50%減を実現した。ブロックレス構造なので、ポストやインターフォン取り付けの切り欠き作業も不要。カット不要のタイル4デザイン12色をはじめ、INAXブランドの住宅用外装壁も貼ることができる。
腰壁タイプのガーデンルーム腰壁タイプのガーデンルーム。このたび、乾式工法、接着剤貼りタイルを追加ラインアップし、工期を短縮した。腰壁の工期が50%減少した上、コーキング箇所が60%減った。ペットの足洗いに便利な「ペット用水栓柱」、耐積雪100cm仕様などのオプションも選択可能。

「新しい時代の幕開けに」

 今回、LIXILが発表したリフォーム向け商品はデザインウォールの「テグラン」と「Gスクリーン フリーウォール」、ガーデンルーム「ココマⅡ」など。タイルを活用した乾式工法を採用し、施工性を向上させた点が共通する大きな特徴だ。

 例えば「テグラン」は従来と比較し工期を50%削減できる上、エクステリア職人だけで施工できる。今まで壁部分は、型枠にコンクリートを流し込む作業が必要であったが、立てた柱に下地ボードを貼り、その上に接着剤でタイルを貼る施工法により、省施工を実現した。

 「世間では職人さん不足が叫ばれております。今後のキーワードになるのは今まで一週間かかったのが3日でできる。1カ月かかっていたものを、約半分の工事で仕上げることです。こうした生産性の向上なくして、産業の発展はありえません」(小林上席執行役員)

 現在、LIXILのエクステリア市場シェアは51%の約1200億円。以前の53%から2ポイントシェアを落としているため、この新商品などで毎年1ポイントずつ回復を図る考えだ。

 「2014年のなんといっても一押しは、すべてのゾーンにエクステリアとタイルのフュージョンを用意させていただいた点。特にここ10年、20年門まわりのファサードのマーケットは横ばいですので、門扉への注力をテグランを通じてしていきたい。これについては2年3年先の方向性も決まっておりますので、皆さんに感動していただけるような商品を引き続き投入させていただきます」(同上席執行役員)

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