有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

2020年売上目標700億円《トクラス政策説明会》

2020年売上目標700億円《トクラス政策説明会》

このエントリーをはてなブックマークに追加

 トクラス(静岡県浜松市)は4月25日、都内で流通業者向け政策説明会を開き、今後の営業政策や売上目標等を発表した。同社の前身はヤマハリビングテック。昨年10月にヤマハ傘下から離れ「トクラス」に社名・ブランド変更後、初めて「第二の創業をめざす」政策発表となった。

トクラスとしては初の政策発表
トクラスとしては初の政策発表

 同社は「ヤマハ」から「トクラス」への転換を「新築」から「リフォーム」時代の到来と重ね、2011年度比110%アップとなった13年度のキッチン40.3%、バス37.7%の「卸リフォーム率」のさらなる伸長を目指す。その実現に向け、『広げる・深める』というキーワードによる新しいビジネスモデルを確立させる。

 『広げる』では、「既存商材の拡充」「新商材の投入」「異業種とのコラボ」等の政策を進める。「既存商材の拡充」は、リフォーム商材の主要クラスであるキッチンの"Berry"や"Bb"シリーズの商品アイテムの進化やフルモデルチェンジを順次実施する。「異業種とのコラボ」では、ヤマハ時代から今年で50年を迎えるバス事業で、デンソーとの提携商品「浴室連携エコキュート」を販売する。搭載される「自動ポップアップ配水栓」は、給湯と排水栓が連動することで栓の閉め忘れ等がなくなる便利機能で、後付け可能なリフォーム商材でもある。

 『深める』では、いわゆる「売り切り型」から「顧客とつながり続け、再び選ばれるしくみ」を構築する。リフォームの終了、引き渡し後にも、循環型商品やアフターサービスなどで接点を持ち続けることで、「この商品、この店でよかった」と顧客の満足度を高める。さらには「なるほど」と思わせる生活向上型提案を行い、リピート率の増加を狙う。

 そのため同社が組織する、リフォーム会社ネットワーク「トクラスリフォームクラブ」支援を重点政策とする。店舗ごとの実績をデータ化して、単価アップのための提案を行ったり、アフターケア技術の研修会を開く等、その地域・顧客特性に応じた細やかなサポートを行う。また現在の「コーポレートサイト」「Webプロモーション」「facebook」でのWEB戦略を拡大し、6月には、新たにコミュニティサイトを立ち上げ、更なるアクセス強化を図る。不動産・住宅情報サイトともコラボし、Web上での見積もり相談なども可能となる。その他ALSOKとの業務提携により、「安心安全」という新たなホームセキュリティサービスの提供等も行う。

 同社は、ヤマハ時代の2011年度から3期連続の増収増益中で、13年度売上高は402億円。今期からの3年を「成長準備期間」とし、その間の上場を目指す。6年後の20年度には、国内既存事業で600億円、新規・海外事業で100億円、合わせて700億円を売上目標に掲げる。

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる