物置が並ぶ店内に、アロマの香りとジャズの音楽が流れる。そんなユニークなレンタル収納スペース事業を、物置メーカーの稲葉製作所(東京都大田区)が始めた。「INABA96 プレミアムクローゼット」という名称で、神奈川県横浜市に2店舗を展開する。

「INABA96 プレミアムクローゼット」
同サービスのコンセプトは「レンタル収納スペースの悪い印象を変えること」と、営業開発部の鈴木克典さんは話す。「レンタル収納スペースは、ビルの1室や郊外の空き地に作られる場合が多く、狭くて暗いなどという理由から、女性は利用に不安を感じています。本サービスでは、このような印象を払拭することを目指します」
54平米の倉庫内に、22台の物置を用意。外観はブラウンをベースに、ドアを赤色に塗装するなど、一見するとカフェのような外観に仕上げた。ジャズなどのBGMが流れ、アロマは、四季によって変える工夫もしている。
リフォーム業者の利用について、鈴木さんは「レンタル収納を業者が施主に対して勧めるケースが増えています。同サービスにより、さらに提案しやすくなるのでは」と話す。
今後は演奏スペースを併設したものや、同業者向けに倉庫と物置をセットにしたパッケージ商品の販売も視野に入れている。同社ではレンタル収納スペースを全国111カ所で展開、3年後をめどに同サービスを300カ所まで増やす考えだ。

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