千博産業(静岡県浜松市)は、制振装置「SSダンパー」をリニューアルし、特許を取得した。
従来の耐久性、特性に加え、世界的なパーツメーカーであるドイツのビルシュタイン社による製造で高性能、高品質の商品を実現化している。

世界的なパーツメーカーによる製造。来春発売予定
ビルシュタイン社はトップクラスの自動車用パーツメーカー。F1などでは同社のサスペンションが有名で、ドイツ本国ではメルセデス・ベンツにも多く純正採用されている。モータースポーツの過酷な環境下にも耐える技術が、今回木造住宅用の制振装置に導入され、高耐久、長寿命な商品化を実現した。
SSダンパーは、これまでの制振装置とは違う「バイリニア特性」で耐久性に定評がある。
一般的な制振装置は地震の小さな揺れに対する反応は小さく、大きな揺れとともに過剰な力を発生するため、躯体にダメージを与えることが懸念されるものもあった。
一方「バイリニア特性」は、小さな揺れで大きな効果を発揮し、大きな揺れではある程度のところで効果が頭打ちとなる。そうすることで揺れ始めの微振動から大きな揺れまで幅広く対応し、余計な力で躯体にダメージを与えることなく、繰り返す余震がきても何度でも制振性能を持続する。
年内に量産体制を整備し販売開始は2015年春を予定している。

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