参加者と一緒に漆喰を塗って仕上げたDIYワークショップ形式のリノベーション
建築設計事務所SHOEI(山梨県甲府市)は、新築、リフォーム、不動産、空き家活用など幅広い事業を手掛けている。なかでも注目されているのが、施主や地域住民と一緒に進めるDIY型リノベーションだ。住宅から地域交流拠点まで、幅広い物件で再生の取り組みを進めている。
補助金で再生
同社の新築とリノベーションの施工棟数は年間各5棟ほど。その他、細かなリフォームや修繕工事も手掛けている。現在のリノベ事業構成は住宅が約8割、店舗が2割だ。
同社のリノベの特徴は、住民参加型のDIYワークショップ形式の施工だ。例えば、リノベの際に、施主や地域住民と共に壁を塗るワークショップを開催。築50年以上の空き家を再生した際には、洋室の壁を珪藻土で塗り上げるワークショップを実施した。「一緒にものを作る仲間になるのがとても好きです。仕事を超えて楽しい」と大原勝一社長は語る。店舗をワークショップ形式で改修した際には、参加者が店舗の常連になるなど、地域との絆も生まれている。
この手法は、住宅だけでなく、民泊や飲食店、地域交流施設の施工にも応用されている。アーティストとのコラボレーションも実現し、2020年には山梨県の空き家対策制度「やまなし創生官民連携空き家活用事業」の認定事業者第1号に選ばれた。補助金を活用し、シェアハウス2棟と地域交流施設を同時に再生。これまでにDIYワークショップでの工事は15〜20件ほど実施してきた。
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