家の中に自然の風を取り入れる開口部、玄関と窓。しかし、これからの季節は特に、全開にすると家に入れたくない虫の侵入が気になるもの。そこで多機能な網戸が力を発揮する。

プリーツタイプの玄関網戸は折りたためばコンパクトに収納できる。取り外しも容易で、清掃もしやすい
写真提供/セイキ販売
近づくデング熱の季節
室内に風の通り道がないと、湿気がこもり結露やカビが発生するなど、家が傷む原因になるほか、住人の健康にも影響を与える。十分な換気をすることはもちろんだが、風の通り道を作る必要がある。開口部として、重要となるのが玄関と窓だ。
玄関と窓を開けると、風の通り道ができる。しかし、防犯上やプライバシーの点からも年中開けっ放しにしておくわけにはいかない。また昨夏のデング熱のニュースも記憶に新しく、これからの季節に向けて虫対策の重要性が高まっている。
そこで見直したいのが、「玄関網戸」と「ブラインド網戸」だ。玄関網戸、ブラインド網戸ともに、これらの問題をカバーしつつ上手に風を取り入れる方法だと言える。
玄関の主流はプリーツタイプ網戸
玄関網戸の主流は、施錠が可能で、不要な時には折りたたんで収納できるプリーツタイプだ。開口部は確保でき、出入りの邪魔になることはない。また下部のレールの高さは3mmほどに抑えられており、つまずくことのないようバリアフリーに設計されている。
網戸部分は着脱が容易で、水洗いや張り替えもできる。また、使わないシーズンはしまっておくこともできる。網戸本体は連結が可能で、最大幅7.8mまでの大開口部にも対応するという。

ブラインド網戸は防虫と風の取入れ、調光といった複数の機能を持つ。台所などの湿気がたまりやすい場所にも提案したい
写真提供/セイキ販売
新タイプのブラインド網戸
ブラインド網戸とは、ブラインド機能の付いたロールアップタイプの網戸のことだ。一般の網戸は、はき出し窓の片側に取り付けるものだが、ブラインド網戸は窓の形を選ばない。
左右に覆いがあり、隙間がないため風にめくれる心配もないという。新しいタイプの網戸と言え、スラットを全開にすれば風を大量に取り入れることができる一方、虫の侵入を完全に防ぐことができる。通風や採光はスラットの開閉の具合で調節でき、同時に目隠しの役割も果たしてくれる。
こういった多機能の玄関網戸やブラインド網戸を上手に活用すれば、虫対策をしつつ風通しと防犯とを確保することができる。これから夏に向けて、リフォーム提案を行うのに適した商材だと言える。

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