DIYできる賃貸リノベ エヌズクリエイト×アート&マテリアル

　エヌズクリエイトとアート＆マテリアル（宮城県仙台市）は、借り主がDIYできる賃貸住宅の提案を開始した。プロジェクト名は「RE；BUILD」。「住まいと作る、カスタム型リノベーション賃貸住宅」がコンセプトだ。

第1弾のメゾネット型賃貸住宅

　第1弾は仙台市内のメゾネット型賃貸2世帯住宅。専有部はスケルトンにして、従来の構造と部屋割りを変更。共用部も外壁の塗り替えなどを行った。

　DIYのできる部分は2カ所だ。1カ所は部屋の壁。一部を下地材のまま残し、釘を打つ、棚板を作る、好きな壁紙を貼るなどができる。2カ所目は、フリースペースとした1室。天井と柱に沿って木製の枠を設置し、カーテンをつけたり、パーテーションをつけたりできるようにした。

　「これまでと違う形での賃貸住宅の提案がこのプロジェクト。震災から4年が経過し賃貸の空室率が高まっていることが開始のきっかけ」とエヌズクリエイトの丹野伸哉常務は話す。

　ターゲットは、将来的に中古住宅を購入してリノベしたいと考える層。「中古物件を購入した人へのあるアンケートでは、過去に賃貸でDIYを経験した人が多いという結果が出ています」（丹野常務）。そこで顧客が中古住宅を購入するステップアップの機会としても同プロジェクトを位置づけている。