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遮熱ブラインドやカーテンで室温が下がる、電気代も節約に

遮熱ブラインドやカーテンで室温が下がる、電気代も節約に

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 これからの季節、日射熱による室内の温度上昇が気になるところ。それを抑えられるブラインドやカーテンの遮熱性能は高くなっており、デザインとカラーも豊富だ。

特殊な塗装で遮熱するブラインド。夏もブラインド表面の温度は低いままで、効率よく省エネができる(写真提供/ニチベイ)
特殊な塗装で遮熱するブラインド。夏もブラインド表面の温度は低いままで、効率よく省エネができる(写真提供/ニチベイ)

熱を遮熱塗料で反射するブラインド

 遮光・遮熱効果を狙うのには、本来外付けが望ましいとされているが、風雨の多い日本では取り付けられない場合も多くみられる。そこで、窓際で遮光、遮熱をするブラインドやカーテンに注目したい。

 通常のブラインドは、スラットを回転させることで目隠しとなり、プライバシーを守りつつ、光の入り具合をコントロールする。しかし日射熱までは防げない。ブラインド周辺の温度が上昇してしまう問題があった。

 遮熱ブラインドはこの問題を解決する。日射熱の約半分は赤外線と言われており、その赤外線をスラット表面にコーティングした遮熱塗料で反射させて、熱エネルギーが室内に侵入するのを防ぐ。ブラインドのカラーは豊富で、色が薄いほど遮熱効果は高くなる。

一般ブラインドと遮熱ブラインドにおける、日射反射性能の比較。数値が高いほど反射する。熱に変わりやすい波長80 0nm以上の日射での差は明らか(画像提供/ニチベイ)
一般ブラインドと遮熱ブラインドにおける、日射反射性能の比較。数値が高いほど反射する。熱に変わりやすい波長80 0nm以上の日射での差は明らか(画像提供/ニチベイ)

レースとドレープ、使い分けるカーテン

 遮熱カーテンには、レースとドレープがあり、用途によって使い分けるとよい。レースカーテンは、糸レベルで遮熱効果を持たせる加工をしたもので、遮熱効果が高くなるほど外は見えにくくなるという。

 一方、ドレープカーテンは裏面にアクリル樹脂やアルミ樹脂のコーティング加工をした生地を合わせたものだ。また遮熱タイプのコーティング裏地ではなく、遮光タイプの加工が施された裏地でも、裏地とドレープの間に空気層ができ遮熱効果が期待できるという。

 遮光と遮熱を同時にしたい場合には、ドレープカーテンがお勧めといえるだろう。

遮熱性能のあるレースカーテン。遮熱でも採光光と風合いは一般のカーテンと同等だ(写真提供/東リ)
遮熱性能のあるレースカーテン。遮熱でも採光光と風合いは一般のカーテンと同等だ(写真提供/東リ)

 外からの熱をはね返し、日射熱が室内に入り込むのを防ぐ、遮熱ブラインドと遮熱カーテン。

 室内の温度上昇を抑えるので、エアコンの稼働率を下げることができ、結果的に電気代を節約できる。省エネでCO2削減にもなる。

室温とソファ表面温度の変化を同一条件で実験したところ、遮熱レースカーテンのある場合、温度上昇が抑えられるのが分かる(画像提供/東リ)
室温とソファ表面温度の変化を同一条件で実験したところ、遮熱レースカーテンのある場合、温度上昇が抑えられるのが分かる(画像提供/東リ)

■遮熱ブラインド・カーテンの主なメーカー

アスワン / 川島織物セルコン / サンゲツ / スミノエ / 立川ブラインド工業 / 東リ / トーソー / ニチベイ / リリカラ

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