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TOTOミュージアム、日本初のユニットバスを展示

TOTOミュージアム、日本初のユニットバスを展示

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TOTOミュージアムの第一展示場TOTOミュージアムの第一展示場

 TOTO(福岡県北九州市)は8月28日、「TOTOミュージアム」を同市小倉区にオープンした。同館には、これまで開発・製造してきた水まわり設備機器などを展示。同社のものづくり100年の歴史を凝縮した内容になっている。

1914年に開発された国産第一号の便器のレプリカ当時の便器を撮影した現存する写真100年前の便器を再現

 まず展示として注目されるのは、1914年に開発した国内初の腰掛式水洗便器のレプリカだ。これは現存する2枚の写真と、同時代のヨーロッパで製造された便器のサイズを参考に再現した。

 1914年はまだ創業前。日本陶器合名会社の製陶研究所としての開発だったことから、背面には当時のロゴが付いていた。

 開発当初はヨーロッパの便器を参考に制作していた。そのため、便器の高さも欧米人用の410mmにしたことも同レプリカの特徴。以後開発される便器は日本人の体形に合う380mmに落ち着いた。

ニューオータニから51年ぶりに里帰り

 もう1つの目玉は、日本初のユニットバスの展示。これは1964年の東京オリンピック開催に合わせて建造したホテルニューオータニ(東京都千代田区)に納入されたもので、現存する唯一の製品だ。51年ぶりの"里帰り"となった。

 ホテルニューオータニは、東京オリンピック開催前のわずか17カ月で建設された17階建ての超高層建築物だ。この短期間の工期で1008もの客室を確保するために、建造には様々な新技術が導入された。TOTOのシステムバスもその一つ。

 当時、客室の浴室を1つ作るのに1カ月以上かかったという。そのため、同じ方法で浴室を作ってはオリンピックに間に合わなかった。そこでTOTOは工場で生産したパーツを運び込んで現場で組み立てるユニットバスを開発し、全客室への設置をわずか3カ月で成し遂げた。

現存唯一の国産初のユニットバスも展示現存唯一の国産初のユニットバスも展示

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