軽量な屋根材が増えたことにより、屋根のカバー工法が可能となった。カバー工法では、短期間・低コストでのリフォームが実現。新しい屋根に一新し、外観や性能もアップする。
カバー工法の基本的な流れは、既存の屋根に防水シートを重ねてから、耐久性の高い金属屋根で覆う
写真提供/ディートレーディング
重ねて新しい屋根に
ひび割れや色褪せ、カビやコケの発生など、屋根の劣化のサインをそのままにしておくと、建物の躯体に重大な問題を起こしかねない。定期的なメンテナンスが必要だが、手軽に新しい屋根にするならカバー工法だ。
カバー工法は重ね葺きとも呼ばれており、既存の屋根の上に新しい屋根を乗せる方法だ。
◆塗り替えとカバー工法の比較イメージ

屋根の塗り替えでは、いずれ葺き替えの必要が出てくる。長期的にはカバー工法で新たな屋根材を入れた方が費用面も安くなる
画像提供/ディートレーディング
工期とコストを削減
カバー工法には多くのメリットがある。まずはコストの面。今ある屋根材を解体する必要がないため、工期が短くコストも抑えられるのだ。
葺き替えれば新しい屋根に蘇るが、多くの費用が必要となり、経済的負担が大きい。葺き替えよりも手軽な塗り替えでは、その後も数年置きに塗り替えを繰り返す必要がある。屋根材は古いままなので、補修も必要だ。経済的な負担が続くことになる。
カバー工法には、葺き替えと塗り替え双方の利点があるといえる。
![]() |
![]() |
屋根が新しいものになると、家の外観も一新。躯体への負担も減る
写真提供/アイジー工業 (左:before 右:after)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)10,11面
-
1654号(2025/06/23発行)8,9面
-
1654号(2025/06/23発行)6,7面