家の内外の区別に、門構えでなく機能門柱をつける住宅が増えている。限られた敷地にも比較的低価格で設置でき、自由なデザインが楽しめるのが特徴だ。
幅150mmのコンパクトな門柱には上部に照明も組み込まれ、高機能。
他のエクステリアと揃えれば、デザインの統一感が生まれる
写真提供/LIXIL
低コストで場所を選ばない
表札・郵便受け・インターホン・照明など複数の役割を担う機能門柱が増えている。多くの住宅に取り入れられる理由は、大きく二つある。
まず、従来の門構えよりも低コストで設置ができる。かつて主流であったような立派な門構えを作るには、それなりのコストと工事が必要となる。機能門柱なら現場での組み立て作業も容易で、短時間での設置が可能となる。
次に、狭い敷地にも対応できる点だ。門扉と門柱がセットの門構えを設置するには、相応の敷地が必要となる。小さなスペースが確保できれば、機能門柱は十分設置できるのだ。都心部の狭小住宅では、歓迎される。
スペースをとらないので、ガーデニングなど他の部分を広く使うことができる。
パーツを選んで自由に作れる門柱。
機能パネルはアルミ、木調、塗り壁から選べる
写真提供/四国化成工業
塗り壁門柱で、外壁との色のコーディネートが楽しめる
写真提供/四国化成工業
機能向上で便利に
門柱の機能面も進化している。ポストが大型郵便に対応したものや、宅配ボックスがついたものもある。最新のインターホンやLED照明で防犯効果が期待できる門柱もある。
飾り棚のついたタイプなら、ガーデニングの花や小物を置いて自由に演出できる。
門柱の大きさもさまざだ。コンパクトな1本柱から、横幅があり多機能なものまで、選択の幅も広い。
足元に金箔や白金箔をあしらった門柱。
日本の伝統美を門柱に採用した
写真提供/トーシンコーポレーション
豊富なデザイン選べる楽しさも
機能門柱のデザインは豊富に揃っている。シンプル、アンティーク調、ナチュラルテイスト、スタイリッシュなものや個性が光るものまで、住宅の雰囲気に合わせて選ぶ楽しさも魅力のひとつだ。フェンスなどと揃えれば、統一されたデザインとなる。
温かみのある木調、無機質な金属、重厚な印象のロートアイアンなど、素材や質感のバラエティも多い。こだわり派には、オーダーでさらにオリジナルなものも作れる。
二世帯住宅用に門柱を組み合わせた例
写真提供/三協立山

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/08/17更新)
-
1660号(2025/08/11発行)5面
-
1660号(2025/08/11発行)5面
-
1660号(2025/08/11発行)3面
-
1660号(2025/08/11発行)4面