世界のハウズから vol.6
幾何学模様で人気再燃!セメントタイルの新しいトレンド
過去のものと思われていたセメントタイルが、近年、再び人気を集めている。セメントタイルは19世紀半ばにヨーロッパで生まれたタイル。焼き上げなしで製造するため作業も楽だし、仕上がりの色の予測がつく点が好評で、アールヌーヴォー様式の建築に広く使われた。しかし、20世紀モダニズム建築の登場以降は、すっかり人気が下火になっていた。ところが、これが最近、ヨーロッパでは床材として再び大きな注目を集めているのだ。何につけてもヴィンテージ人気が高まっていること、世界的に手作りの製品を見直す動きがあることも関係しているだろう。
伝統的なセメントタイルデザインの人気が復活しているのはもちろん、新しい図柄も注目を集めている。デザイナーやメーカーも、セメントタイルにコンテンポラリーな幾何学的デザインを取り入れて用途を広げ、この素材に新しい命を吹き込んでいる。
例えば、写真の《ドロップス》コレクションは、スペインの〈マット・デザイン〉がデザインし、同じくスペイン・バレンシアの〈エンティックデザインズ〉が2012年に発売したもの。4種類の図柄を組み合わせて自由にレイアウトすれば、空間のリズム感に自在に変化をつけることができる。
大手メーカーもこのトレンドに注目し始めており、2015年には、ガラスモザイクタイルを専門に扱うイタリアの〈ビザッツァ〉社が、セメントタイルのコレクションを発表。著名なデザイナーのトム・ディクソンにデザインを依頼し、都会的でポップアートを思わせる製品を発表している。
記事中では、セメントタイル発祥の地であるスペインのHouzz 編集部が、ますます勢いを増すセメントタイルの流行を詳細に紹介している。
*他の実例など、詳しくはオンライン記事でご覧ください。
http://www.houzz.jp/ideabooks/65799967
*他にも、ハウズは世界14ヵ国で制作したさまざまな特集記事を掲載しています。
http://www.houzz.jp/ideabooks/
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