茨城県のエイダイハウジング(茨城県水戸市)は元々リフォーム専業会社でありながら、現在は11.1億円の売り上げの大半を新築事業で稼ぎ出す。受注まで時間がかかる新築とリフォームを比較すると、リフォームの方が売り上げ効率はいいとしながらも、なぜ新築事業に踏み出したのか。戦略を聞いた。
「かっこよく」で差別化し、年商11億円
同社はリフォーム専業店として2006年5月に設立。リフォームを中心とした事業展開からこの2年、新築へとシフトした。15年度の売り上げは10億円強が新築と全体の9割以上を占める。
なぜ、変革したのか。山中泰之社長は「かっこよくするため」と理由を話す。会社のブランディングを行う上で"水戸で1番おしゃれな住宅会社"という差別化を行うため、新築事業を活用した。その上で、ベツダイの規格住宅に加盟。商品であるゼロキューブを中心に、会社の差別化を推進した。「SNSなどを利用して、お客さんへのイメージ訴求を図っていきました。ただ、SNSは広く浅くの情報伝達なので、次はリアルマーケティングです」(山中社長)
アウトドアブランドで知られるスノーピークとのコラボキャンプイベントもリアルマーケティング戦略の1つ。実際に顧客対象とイベントなどを通じて会い、会社の想いや内容を伝える。今後は音楽フェスや家具屋とのコラボイベントも計画中だ。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1660号(2025/08/11発行)20面
-
1660号(2025/08/11発行)2面
-
1660号(2025/08/11発行)1面
-
1659号(2025/08/04発行)9面
-
1659号(2025/08/04発行)11面