通路側に目玉キッチンをレイアウト
キッチンが通路から手が届く位置に―八王子駅前のショッピングモール「セレオ」にリフォームショールームが誕生した。開設したのはリフォーム・ステーション(東京都港区)。同社は、「見て、聞いて、触れて、感じる」をコンセプトに、リフォーム客を開拓する。
店舗の通路から手の届くところにキッチンが展示されている
空間展示は玄関から始まる。リフォーム後の生活を入り口からイメージしてもらうためだ
「来場の敷居を下げよう」
店舗の前を通るとまず目に入るのがキッチンだ。通路からの距離は1メートルもなく、シンクをのぞいたり、引き出し収納を見たり。実際に立って料理をする作業スペース側をあえて通路側に向けている。こうすることで、目の前を通る女性に「こういう広くきれいなキッチンで料理をしてみたい」と思わせるようPRしている。
このショールームの狙いは、「これからリフォームをしたいと思う消費者に真っ先に思い浮かべてもらうこと」(小山内聡店長)
実は、店舗前を通る消費者は多い。両隣がスポーツ店と書店になっているからだ。しかし、その多くはリフォームの顕在顧客ではない。そのため、知らない顧客に対していかにリフォームに関心を持たせるかがポイントになってくる。
また、ショールームでは顧客のさらなる不安にも応える。展示する住設機器の価格表示も工事費を含めた金額にするとともに、店舗の半分の16坪を占めるモデルルームは通路からも、中のリビングダイニングの空間をのぞくことができるようになっているのだ。
バスは高級感のあるものを展示。普及価格帯を売る他社と差別化を図っている
空間展示も通路からのぞくことができる
「リフォームのハードルを高くしているのは、来場の敷居とともに、商品の価格の分かりづらさ、完成後のイメージの分かりづらさにあります。これらをショールームで解消するんです」(小山内店長)

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