動機付けは「危機をあおること」
建築業に特化してコンサルティングを行うハタ コンサルタント(愛知県名古屋市)の降籏達生社長が多能工化の重要性について講演を行った。
多能工化の重要性について講演
まず、多能工のメリットを数点述べた。「1つは工種の入れ替えがなくなり、工期や手戻りが少なくなること。また、生産性向上や事業範囲の拡大も見込める。さらに、仕事の繁閑差が減り、安定した雇用や資格取得による給与・地位の向上にもつながります」
その中で、多能工化で全体工期を短縮できる例を紹介。例えば、4つの工種を全て専門工で担う場合、1つの工種が遅れるとその後の工種が全部遅れてしまう。「でも多能工になれば、仮にBさんの作業が遅れても残りの工程でカバーできるし、Bさんの作業が早ければ工期短縮ができる。つまり、多能工推進で余裕工程を把握することが可能になり、工期短縮につながりやすくなります」

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