【マンション大規模修繕売上ランキング2020・注目企業リポート(1)】大京穴吹建設、9616の管理組合を中心に374億円
ごみ置き場でさえプランにこだわり
マンションの大規模修繕事業において、年間売上高374億円で業界トップの実績を誇るのが大京穴吹建設(香川県高松市)だ。同社は、合計9616管理組合、53万6522戸(19年3月時点)もの物件を管理している大京アステージ(東京都渋谷区)と穴吹コミュニティ(香川県高松市)のグループ会社。村上浩一取締役に事業戦略について聞いた。
--歴代【マンション大規模修繕売上ランキング・注目企業リポート】一覧--
《目次》
1) 「Plusidea(プラシディア)」ブランドの強み
2) 【有料会員限定公開】利便性やセキュリティ、デザインを高める提案で差別化
3) 【有料会員限定公開】 住民の理解を深める取り組みも
4) 【有料会員限定公開】「ずっとずっとサポート」強化で事業拡大へ
■マンションごみ置き場の改修例
細かいニーズをもとに、ひと手間加えた改修で差別化
1) 「Plusidea(プラシディア)」ブランドの強み
「弊社における大規模修繕工事は、グループで供給、管理している物件に住まわれているお客様が、より良い暮らしを実現するためのサービスという側面が強い」と、村上取締役が話す。主な顧客はグループで管理しているマンションの管理組合で、その割合は売り上げ全体の9割を占めている。
「Plusidea(プラシディア)」ブランドで大規模修繕事業を展開する同社の強みは、管理部門との連携によるニーズの把握とそれらを反映した修繕計画、そしてグループとしての信頼感だ。それらを武器に、管理物件で行われる大規模修繕工事の75~80%を受注することに成功している。
例えば、「総会の雰囲気は堅く、声を上げにくい」という女性住民の声を受けて始まった「レディーズ・トーク」という取り組み。リラックスして本音で要望を語ってもらうために、女性住民だけが参加する座談会を開催。よりリアルなニーズを引き出している。
2) 利便性やセキュリティ、デザインを高める提案で差別化
こうしたニーズの把握を通じて、単なる修繕ではなく、利便性やセキュリティ、デザインを高める提案を行い、他社との差別化を図っている。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/23更新)
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)1面
-
1653号(2025/06/16発行)10面