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《新型コロナ》危機の裏に新たな需要創造の希望が見える~本紙社長より

《新型コロナ》危機の裏に新たな需要創造の希望が見える ~本紙社長より

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情報力と知恵でこの苦難を乗り越えよう
本紙社長 加覧光次郎

 新型コロナウィルスの感染拡大は、つい1カ月ほど前には予想もしなかった深刻な展開になってきました。今、世界中の人々が命と暮らしを守る闘いに追われています。恐らくこの闘いはまだ相当長くかかる。そして感染が終息した後も大不況という試練の到来は避けられないでしょう。

 リフォーム業界ではまず住設品の納入ストップが発生。イベント開催の中止も余儀なくされました。現場では対面接触を極力避けながらの業務遂行にも工夫が求められています。そして多くの企業にとっての緊急課題は手元資金の確保です。この状況では手厚くするに越した事はありません。

 今後は長期戦の構えでこの不況を生き抜くための改革が必要でしょう。業務を全て洗い直して無駄を削ぎ取り、利益重視の生産性改革を行うこと。不採算店舗閉鎖などコストを削減する。人手不足の中でいかにして施工品質の向上を図るかも極めて重要。耐久戦を生き抜くために盤石の備えが求められます。

 しかし、危機の裏には新たな需要創造の希望も見えています。「ステイホーム」「テレワーク」今は消極的に思えるこの言葉も、リフォーム市場にとってはビジネスチャンスになり得ます。今回の長い自粛生活を通じて、人々が家族と健康を守る住まいのあり方について、深く考え直すキッカケになったはずだからです。今後はこれまで外食や旅行、エンタメに費やしていた予算を住まいに使う可能性は大いにあります。要は提案の仕方次第です。

 この苦境の今だからこそ「理念経営」に立ち返ることも大事です。危機に見舞われている時ほど、組織に必要なのは共通目標の浸透。リフォーム会社だからこそできる「住宅改善を通じて地域の人々の暮らしと生活を守る手助けを」という社会貢献の視点で社員の心を結集していきましょう。

 社会混乱の中、現場での業務負荷は増大しています。当社でも在宅勤務体制に変わり、記者や編集スタッフはさまざまな不便を強いられる中で取材活動に奔走中です。専門メディアとしての役割を今こそ果たすべく、全社を挙げて情報収集と発信力の強化に努めて行きます。

 リフォーム業界の皆さん、情報力と知恵で何としてもこの苦難を乗り越えて行きましょう!

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