「６帖の部屋を遊ぶ」リフォームプランしあわせな家

　「大切な仲間と飲んで騒げる『泊まれる居酒屋』を作りましょう」中古物件の売買仲介とリノベーションを行うしあわせな家（東京都港区）から、このような新築より中古の方がお得であることをPRするユニークなリフォーム商品が誕生した。

　例えば５０００万円の予算でも同地区の新築と比べ中古なら一室多く、かつリフォーム費用も予算内に抑えることができる。この一室を「６帖の部屋を遊ぶ」と題した10種類のリフォームプランで自由にプランニングする。販売中の各物件情報ページでこのプラン内容を図面と部屋のイメージCGで解説しているほか、物件価格とリフォーム費用と同プランの合計金額を表示するサービスも行っている。各プランの価格は平均100万円。
　「泊まれる居酒屋」と題されたリフォーム案は、畳の小上がりの堀座卓を設け、畳敷きの居酒屋の一室のような部屋づくりをしている。「終電過ぎたら畳ベッドに早代わり」と書かれており、友人たちとの交流スペースを目指している。価格は１２０万円。
「当社は不動産事業が主であり、リフォームは付加価値を高めるためのサービスという位置づけなので、比較的低価格です。このプランのようなユニークな提案で他社との差別化を図っていきます」（山田篤社長）

　このプラン以外にも施主が自分で壁に漆喰を塗れるサービスやステンドガラスなどの古材を使ったリフォームも提案している。

　同社は年間50件の仲介・販売を行っている。リフォーム価格は２００万円から３００万円で、物件の平均価格は４０００万円から５０００万円。売上高は年間９０００万円ほど。