営業マンの真の実力は売上だけでは測り知れないものだ。有力リフォーム店のトップ営業達の営業数値を元に作成した「営業偏差値」を参考に、自身の活躍度合いや、強みや課題の発見に役立てよう。
近江建設(山形県山形市)
リフォーム館OH!mi 山形本店 係長
小木曽翔子さん
[小木曽さんの基本情報]
年令:36歳
営業年数:10年
入社年数:13年
主な業務内容:現場調査, 営業, プランニング, OBフォロー,部下のマネジメント, スタッフ教育
主に手掛ける工事:修繕工事, 水まわりリフォーム, 内装リフォーム, 大型改装,外壁・屋根リフォーム, 外構・ガーデン, リノベーション
社内体制:チーム制(営業と現場監督業務が分かれている)
給与制度:インセンティブあり(比重小)
月の平均残業時間3.5時間
4歳児の母親で、定時の18時を死守しながら年間1億円以上を売り上げる近江建設のリフォーム営業、小木曽翔子さん。小木曽さんの基本の営業スタンスは、どんな小さな工事にも丁寧に対応すること。実際にコンセント1カ所の工事から大規模リフォームの顧客を紹介され受注に繋がった経験もあり、顧客には「何かあれば対応しますからね」と積極的に伝えるようにしている。
今でこそベテランとして活躍中の小木曽さんだが、リフォーム営業を始めたばかりの頃は、年間4000万円のほどの売上。「こんなに続くと思わなかった」と当時を振り返るが、現在はスタッフと連携しながら、2000万円を超える案件を担当するなどその手腕を発揮している。
月の平均残業時間は3.5時間と、日々効率を考え、スタッフと連携する事で、成果をあげなから定時退社を実現している。
◆小木曽さんの営業数値を分析◆
営業効率化策いくつも講じ生産性がアップ
保育園のお迎えがあるため定時を死守する小木曽さん。日々、営業活動を効率化させる方法を考えている。例えば、移動時間を削減するため商談は極力ショールームで行う。他の顧客との商談時間を確保し、さらに営業活動に費やせる。
また、現場の手戻りを発生させない事も重要だ。現場では、施主・営業・現場監督・職人で着工前の事前立ち合いを必ず行う。打ち合わせを疎かにすると、施主や職人とのイメージの相違など、悪影響が出てしまうので必須だ。このプロセスを設けることで、着工後の現場がスムーズに進行していく。
また業務の抜けにも要注意。出先で発生したタスクは、パソコンにリマインドメールして業務の抜けを防止するといった工夫も行う。
