
住まい状態を徹底診断
創業41年になる老舗塗装専門店のハヤック(愛知県岡崎市)。積極的に塗装以外のリフォーム事業を展開したこともあったが、ライバル店との競争が激しくなり塗装専門に原点回帰。年間受注件数の250件のうち、5分の4は外装工事が占める。年間売上高は3.9億円だ。
ハヤック(愛知県岡崎市)
創業41年の屋根・外壁塗装専門店。特徴は自社職人を抱えていることで、現在職人は20名在籍。営業兼施工管理は5名。年間売上高は3.9億円、年間受注件数は250件。OB新規比率は6対4。
同社のこだわりは「ハヤック品質」。住まいの状態を徹底的に診断し、適切な塗料を選び、社員職人による最適な施工をすることが「ハヤック品質」だ。それが顧客に喜ばれ、紹介やリピートにつながる要因になっているという。
林昌元さんは、「塗料メーカーの努力で、昔より塗料の耐久性が上がりました。しかし、だからといって『塗料頼りの営業』になってはいけない」と話す。「塗料頼りの営業」とは、提案が「塗料の良さを勧めること」のみに偏っている状態だ。
約2年前のショールームリニューアルの際に、家の模型なども用意したことでお客様へ説明しやすくなった
ドローン依存しない
目視で徹底調査
昔、塗料頼りで失敗してしまった経験がある。メーカーの規定通りに正しく施工したのに、すぐ剥がれてきてしまったのだ。過去に塗り替えをしており、素材との相性が悪かったことが原因だった。
だからこそ、同社は現場調査を徹底的に行う。現調にかける時間は、2人で1時間強。下地の状態まで正確に把握するこ
とにこだわる。
「最近はドローンも使いますが、安全確保できる場合は、はしごに登って目視します。ちょっとの膨れや剥がれとか、他社が見つけていない場所まで探します」と石川真吾さんは話す。塗装範囲以外に注視しているのも、顧客満足度向上のポイントだ。エアコンホースの痛みや剥がれ、雨樋のぐらつきといった、普段見えない部分までくまなく確認する。
「現調で見きれなくても、作業するときに職人さんが教えてくれるので、不具合が分かったらすぐお客様に共有できています」(石川さん)
林さんは「問題が改善されるまで、何度もディスカッションを繰り返した結果で対策をつかんできました。過去の失敗が糧になっている」と話す。
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