ニッカホーム(愛知県名古屋市)は関東での店舗出店を加速している。2012年10月13日に立川店(東京都立川市)、同月20日には武蔵野店(東京都小金井市)と相次いで東京に新店をオープン。来年には埼玉進出も決定しており、着々と店舗数を増やしている。

新店舗のオープンイベントでは180組来場
ニッカホームが関東第一号店を開設したのは2009年7月、場所は神奈川県の横浜市鶴見区であった。それから3年、現在の店舗数は2店の新店を含め、神奈川県5店舗、東京都3店舗まで増加した。
今後の計画としては、23区初進出となる東京都杉並区への出店も決めた。入居を予定しているテナントの既存入居者の退去時期によるが、来年3月までに店をオープンさせる考えだ。また、河合晃司取締役営業部長は「今期中(12月決算)にも良い立地があればさらに店舗を増やします。また、来期は埼玉を含め7、8店舗を出す予定です」と今後の構想を話す。
同社が関東での出店を急速に進められている理由としては人材の成長がある。3年前に神奈川に進出してから現地採用を進めており、店長候補を育成してきた。既に神奈川県にある3店舗の店長は神奈川採用の人材であり、今後も新店を任せる店長候補が育ちつつある。一方、本拠地である名古屋でも人材の採用・育成に随時取り組んでおり、20日にオープンした武蔵野店の責任者は名古屋から来た26歳の神取佑樹氏が抜擢された。
現在、武蔵野店は営業6名体制、元々コンビニだった店舗を改装し、キッチン5台、バス3台、洗面化粧台3台を置いたショールーム兼事務所となっている。2日間行われたオープンイベントでは約20万枚のチラシ配布で180組が来場し、40件ほどの案件が発生した。特に目玉商品として出した9万9000円(材工)のトイレの人気が高く、既に20件の契約につながっている。
「オープン時の予想来場は100組でしたが、はるかに多いお客様に来ていただきました。初年度は2億円、2年目からは3億円の売り上げを目指したいです」(河合取締役)
今後は名古屋よりも世帯が密集している関東の特徴を踏まえ、より1店当たりの営業エリアを狭めたドミナント戦略を推進していく。

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