大規模修繕の現場報告、入居者への連絡ツールに活用
外部のリフォーム工事に特化した専門工事会社アサヒ建装(神奈川県横浜市)では、2年前よりデジタルシフトを図り、現場の生産性を高めている。結果、社員の退社時間が2時間ほど早まるなど効果は確実に表れている。IT強化によってコロナ禍でも業務効率を向上させた同社の取り組みについて取材した。
現場に必要な情報を今までは業者ごどにファックスやメールで送っていたが、ANDPADを活用することで都度資料を送る手間なく現場情報を一元管理できるようになった
IT活用で現場滞在短縮化
外部リフォームで実績のある同社の前期の施工件数は大小の現場を合わせて1150件に及ぶ。件数ベースでは、戸建て住宅が5割、アパートが3割、大・中規模のマンションが残りの2割を占める。現場監督は6人。小工事の現場で、営業マンが一気通貫で現場監督役を行う場合を除いても、監督一人あたり数十件の現場を同時進行で抱え、多忙を極めていた。
そこで、同社ではさまざまなITツールを導入し、現場に行く回数を極力減らし、滞在時間の短縮化を図った。例えば、点検用のポールカメラやドローンを採用。営業が行う現場調査の簡略化を実現した。また、営業マンにはノートパソコンを支給し、出先で作業ができるような環境も整えている。
さらに、施工管理システムANDPADを2018年末より導入し、現場管理業務の改善を図っている。同システムのチャット機能によって、営業マン、営業事務、職人だけでなく、社内にいる事務を案件ごとにグループで繋げている。職人同士の横の連携も増え、情報共有が格段にしやすくなった。

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