総合リフォーム店、アイビ建築(京都府京都市)の2021年1月期の売り上げが前期比22%増の3億円を超え、5500万円の増収となった。高断熱と高気密を売りにする「高性能エコハウス」が生活者のニーズに合致し、単価1000万円以上の新規顧客の受注を増やしたのが主な理由だ。一方、売り上げの80%を占めるOB客とは、アットホームな会報誌により関係を維持する。多角的な営業手法で成功に導いた同社、佐名田一郎社長の手腕とは。
【リポート/編集部 芦原拓】
高性能エコハウスの断面図。断熱層を2層にし、壁厚26cmを確保
前年比22%増で年商3億に
アイビ建築は、コロナ禍において電話や訪問などの積極的な営業活動をせずとも、過去最高の売り上げを達成した。同社の2021年1月期の売り上げは、前年比22%増となる3億円に達した。
理由のひとつは、同社が「京都で唯一」と謳う高断熱・高気密の「高性能エコハウス」が消費者の関心を集め、1000万円以上の受注が増えたこと。この1年間は、営繕的なリフォーム需要が減った代わりに、前々期(2020年1月期)はゼロ件だった単価1000万円以上のリフォームが、前期は5件に急増した。
売り上げを下支えするOB客とのコミュニケーションも欠かさない。営業文句を一切謳わない、アットホームな会報誌こそが、同社の武器。佐名田社長は「予め取り組んでいたことが実を結んだ」と胸を張る。

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