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フォーシンク、わずか1万4000世帯で年商2.5億円

フォーシンク、わずか1万4000世帯で年商2.5億円

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島根県で2店舗のリフォーム店を経営するフォーシンク(出雲市)は1万4000世帯に絞って知名度を高める戦略で、業績を拡大している。2021年6月期の決算では受注数が前期比30%増になる見込みで、コロナ禍の消費の落ち込みを補えそうだ。2020年6月期は年商2億5000万円、今期は2億7000万円計画で、売り上げを維持する。粗利率は前期31%に対し、今期33%を見込む。独自の経営戦略に迫る。

【リポート/編集部 芦原拓】

フォーシンク 野立て看板を設置して知名度を取得野立て看板を設置して知名度を取得

3000円小工事がきっかけ

外装塗装に強みを持つフォーシンクの成功秘訣は、ランチェスター戦略だ。ターゲットは店舗から車で片道15分圏内。出雲店は9000世帯、松江店は5000世帯に絞り、その範囲内での占有率を高めることを重視する。

同社はこの範囲に限定して毎月2回、折り込みチラシを送付する。そのうちのひとつは、電気の交換、玄関ドアの修繕、給湯器の交換など、単価は最安で3000円クラスだが、1日で工事が終わる商材に絞っていること。まずは顧客から声がかかることを重視している。

フォーシンク 近隣限定に配布する折り込みチラシ近隣限定に配布する折り込みチラシ。単価は3200円~

さらに、ユニークなのが、「1日1回は目にするように」( 加藤圭吾社長)と、通勤・通学路に電柱広告を約20本、野立て看板を6カ所に設置している点だ。電柱広告は1本1500円。看板は通常月約2万円のところを、10年15万円や1年2万円といった破格の契約を、土地の所有者やOB客との信頼関係を築くことで実現している。

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