3年前に水まわりリフォーム業に乗り出した ガス会社のイナセ(埼玉県北足立郡)が、飛躍的な成長を見せている。年商8000万円から2億7000万円に伸ばし、社員数は3人から12人に増員。新たに店舗をオープンさせ、今後4年以内に年商10億円を目指している。その裏側には、業務の「超効率化」があった。
【リポート/編集部 芦原拓】
今年1月にオープンした桶川店のショールーム
成約までの時間は10分
イナセの2021年2月期の年商は前期比8%増の2億7000万円となった。うち1億9000万円を水まわりのリフォームが占めている。
同社は3年前まで年商8000万円の小さなガス会社だった。そのような状況を一変させたのが、水まわり関連の住設や建材を、施工費込みのパック商品として売り出したこと。2019年2月期の売り上げは1億円に達し、翌年2月期は2億円台に。元々3人だった社員数は6人に倍増し、さらに今年からは6人を採用して12人になった。伊奈店に加え、新たに桶川店をオープンするなど、成長を続ける。
これだけの成長ができた理由は、小さな工事を大量に受注するモデルを作り上げたからだ。同社の平均単価は約15万円。これを圧倒的に受注することが売上高拡大の鍵だ。受注件数は年間約1700件。これを、営業マン2人で担う。単純計算で1人月70件、一日3~4件、契約していることになる。

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