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【実態調査】池田建設、インターンシップと会社見学会で11名採用

【実態調査】池田建設、インターンシップと会社見学会で11名採用

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リフォーム業界の実態を明らかにする企画。今回のテーマは「採用」の3回目。各社どのように採用を進めているのか、6社に調査した。

《質問項目》
(1)リフォーム売上高
(2)平均単価
(3)説明会における工夫
(4)面接時間
(5)面接官の人数
(6)面接で重視すること
(7)面接で質問すること
(8)内定者の人数

池田建設
7月から月2回の会社見学会で11人採用、8月・11月にインターンシップも

池田建設の早期採用でやることリスト

新築とOBのリペア、不動産事業を手掛ける池田建設(山口県山口市)は、総売上が5年間で10億円から30億円へ伸びた。今年の4月入社は国公立大卒の社員など11人の採用に成功している。他社のようにポータルサイトや合同説明会には参加しない。成功のポイントは早期の新卒採用。

同社が面接を開始するのは毎年2月頃。その前年の7月から月2回の会社見学会を開催する。ここでは若手社員が会議等で積極的に発言する様子を見てもらい、働きぶりを体感してもらう狙い。さらに社員と話す場も設け疑問や悩みに答える。そして8月と11月には、インターンシップも開催する。CAD作成の方法を教えるなど、仕事のやりがいを実践で感じてもらう。

池田建設 新卒採用ページで会社見学会を受け付ける新卒採用ページで会社見学会を受け付ける

また、池田直人社長によるセミナーイベントも冬頃に行う。時勢や経済に関するトピックなど、学生の役に立つ知識を教える。また面接直前の1月には説明会を開催。DJや和太鼓奏者など呼び、80~90人が参加した。

「学生も就活のスタートを速めている人が多い中、採用活動を3月スタートの企業も多い。しかし、その頃には、良い学生さんは就職先を決めてしまっている。早くから動く学生は意識が高いため、相対的に良い学生が多いと思います」と池田社長。

選考にも工夫を凝らす。参加者はインターンシップや見学会に参加した学生なので、入社意欲を持っている。1次面接は複数回にわけて、ワークショップのような試験を行う。面接官は若手社員5人が担当する。商談で顧客へ提案する内容を考えたり、プレゼンテーション資料作りといった課題に取り組む。悩んでいる学生へは社員がアドバイスをする。「ポイントは課題の出来ではなく、課題への取り組み方や、過程を重視しています」と池田社長。

2回目には幹部面接を行い、3回目は池田社長による面接を行う。学生には事前にアプリで適正検査を受けてもらい、協調性や性格に関する項目で気になったところを質問する。

まだ他の会社を検討していたり、もう少しどういう人か知りたい学生がいる時は、4、5次面接として、職場に来てもらい、社員の同行をしてもらう。そこでの仕事や人との向き合い方も判断材料とする。

採用が決まった学生へは、長期インターンシップを案内する。参加する時間、日にちを選べるため、ほぼフルタイムで入る学生もいる。参加日数に応じて給与も支払う。

また、入社前に全12回のカリキュラムも開催し、ここでは仕事に必要な知識などを研修する。月2回開催で、時給も約1000円だ。

「給与が発生するため、学生さんにも責任感を持って研修に参加してもらえます。また、新卒の辞退防止へも繋がりやすいです。入社前のインターンシップへ参加しなかった学生でも、既に弊社でインターンシップをした学生が仕事をこなす姿に影響されるため、新卒社員の意識向上へ繋がると考えています」と池田社長は話す。

(1)-
(2)-
(3)前年から学生満足度向上を目標としたイベントを開催する。説明会はDJや和太鼓演奏など学生が楽しめる雰囲気を意識
(4)約1時間
(5)2~5人
(6)人や課題への向き合い方、入社意欲など
(7)事前の適性診断で気になった点など質問
(8)11人

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