地元のスポーツ施設の命名権を獲得したり、サッカーや野球のクラブチームに協賛したり、「スポーツスポンサーシップ」に投資するリフォーム会社が増えてきている。スポンサーになり知名度が向上したことで求人数が急増したり、大きなリフォームを依頼されるケースが増えたりと効果が出ている企業も少なくない。
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青少年スポーツ大会に協賛、サン・リフォーム「余剰利益は地域に還元」
サッカー、野球、スポーツスポンサーで知名度高めるリフォーム会社たちの本音
サンプロ
中途採用に1000人が応募、球技場命名で認知度8%→70%に
リフォームや新築を手掛けるサンプロ(長野県塩尻市・年商43億9000万円)は、過去1年間で約1000人の中途採用の応募があった人気企業だ。
その大きな理由は、地元サッカークラブのスタジアムのネーミングライツ(命名権)を獲得したためだ。2018年、Jリーグに参戦する松本山雅FCの本拠地である総合球技場を「サンプロアルウィン」に改称し、認知度が一気に高まった。 契約期間は5年間で年1620万円の投資だが、効果は絶大だった。
「サンプロアルウィン」と打ち出されたスタジアム
同社の街頭調査などによれば命名権獲得前の県内住民の認知度はわずか8%だったが、現在は70%以上に拡大した。人口約200万人のうち140万人が社名を知っている計算だ。松本山雅FCは2019年に歴代最多の1万9744人の入場者数を記録するなど、人気上昇中のチームであることも認知度向上を後押しした。
「認知度の拡大は販促と人材確保の2つの効果が期待できます。なかで優先すべきなのは人材確保。人材採用は販促強化に直結します。極端な話、優秀な営業マンは『石ころ』でも売ることができます」と広報担当のコマツアキラ氏は説く。
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