NextColors
リノベ後に近い「参考写真」を用意、手書きスケッチやVRも活用
NextColors(ネクストカラーズ、愛知県名古屋市)は中古住宅仲介とワンストップのリノベーションをメインに年商3億円を達成している。平均単価は800万~1200万円。高単価の工事を受注するため、どういうリノベになるのか具体的なイメージを伝えている。
参考写真と共に設計内容を解説
プレゼンの際に必ず用意するモノが、リノベ後の空間の雰囲気に近い「参考写真」だ。ある資料では、書斎スペースのイメージをわかりやすくしたいと、実際に書籍を収納している本棚の写真を用意。その上で「リビングに面した場所に囲われた書斎スペース。本棚を利用した間仕切りに建具は内部が見えるようにガラスで」「床:フロアタイル 壁:クロス テーブル:集成材(木製)」とどんな設計をするかと素材も説明した。
これらの写真は、海外の写真も充実しているピンタレストから探す。プランニングとプレゼンを担当する設計職は、希望する素材や色に合う設備や場所の写真を選ぶ。1提案で使用する写真は5~15枚だ。
参考になる写真がない造作家具や、細かい部分の設計を解説したい箇所はスケッチを使用する。以前には「引出と可動棚を利用して収納量を確保しています」など説明と共に収納棚を手書きした。
「スケッチや参考写真を用いることで、リアルなイメージが湧きやすく、もっと広くしたいといった具体的な要望をお聞きできます。初回プレゼンは、プレゼン時間の半分以上を再ヒヤリングに費やしています」と浅井友章社長は話す。
より詳細な説明をしたい箇所はスケッチに
お客さんのニーズをきちんと把握しているということを伝えるため、プランにコンセプトを付けることも重視。ある物件では「生活スタイルをリズミカルに」と設定し、「生活する上で、大事になる『動線』」「今回のご提案ではこの『動線』を意識して設計させていただきました」と紹介した上で、設計内容をプレゼンした。

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