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パワーハウス、コロナ禍を乗り越える7人のアフター部隊

パワーハウス、コロナ禍を乗り越える7人のアフター部隊

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福岡県のリフォーム会社、パワーハウス(福岡市)の売り上げが好調だ。2021年3月期売り上げの14億4000万円から、今期は2億4000万円増収の16億8000万円の見込み。年間3000件以上の工事実績を上げ、コロナショックを避けられた理由は、7人の女性社員で構成されたアフターフォロー部署によるOB訪問と、近隣住民の記憶に残るようなイベント開催と、各営業マンに追加提案を徹底させているためだ。

【リポート/編集部 山蔦和磨】

パワーハウス 7人の女性社員で構成されるアフターフォロー部隊7人の女性社員で構成されるアフターフォロー部隊。2カ月に1回の定期訪問によって、顧客に忘れられない会社を目指す

OB訪問1人500件

パワーハウス(福岡県福岡市)は5店舗で平均単価50万円から100万円のリフォームを年間3360件手掛けている。不動産部門との連携で、中古物件の購入に伴うリフォームで、1000万円から1500万円ほどのリフォームも月に1件ほど受注できている。

コロナ禍にもかかわらず、前期から2億4000万円の増収を達成した理由は日ごろから取り組んでいる3つの戦略だ、と井村優介社長は話す。

1つ目は、アフターフォローの徹底だ。7人の女性社員で構成されるアフターフォロー専門の部署があり、日々御用聞きに県内を走り回っている。現在抱えている約9000世帯のOB客全員に対して、2カ月に一度は必ず訪問するようにスケジュールを組んでいる。一人当たり月に約500件ほどの訪問を行い、施工後の様子や、その他の生活の困りごとはないかを尋ねる。1件当たりの滞在時間は約30分程度でアポなしで訪問。不在の場合は、チラシだけ投函して再度訪問を行う。7人のスタッフで一月当たり50件ほどの工事を受注できる。

「アフターフォローから工事を追加で受注することも目的の一つではあります。しかし、最も大切なのは、お客様が私どものことを忘れることができないようにすることです。少ししつこいというくらいの頻度のコンタクトでちょうどいいのかもしれません」(井村社長)

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