中古物件のリノベーション再販事業を手掛けるハウスバンク(愛知県名古屋市)は、賃貸を中心とした収益物件の再販を強化する。2013年に入って、住宅用よりも収益物件の問い合わせが多くなったためだ。
「東日本大震災以降、関東の地価下落に伴い名古屋の投資用物件には注目が集まっていました。さらに最近の円安でトヨタ自動車の業績が上向いたことが投資熱を押し上げています。名古屋は近くに拠点を持つ同社の影響を受けやすく、名古屋の地価が上がるとみられ、それが当社への問い合わせ増につながっているようです」(杉浦弘文社長)
ハウスバンクは特に賃貸物件を1棟丸ごと買い上げ、リノベーションして再販する事業に力を入れる。2012年から設置を開始した太陽光発電設備で、高い利回りの物件に仕上げて再販する。500万円の設置費用で、年60万円の収益が上がることから、通常の賃貸物件よりも収益の見込める物件となる。2012年までの1棟丸ごとリノベーション物件の販売実績は2棟だが、今年は10棟は販売したい考えだ。
同社のリノベーション再販物件のブランド名は「RENOVa(リノバ)」。前期はマンション18戸、戸建て4棟を販売したが、2013年は投資用物件の販売強化に伴い、多少販売数が落ちるのではないかとみている。前期売上高は6億円。従業員は9名。

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