リフォームの顧客対象といえば50代以上が中心だが、30〜40代の若者の受注を増やしている企業が増えている。中古物件を買った人や親の家を継ぐ人に対してリノベーションの魅力を発信し、高額な案件を受注する企業も出てきた。
モデルハウス誘導、1000万円超え受注増
TikTokを活用して若者にPR
8割が30代、中古物件改修が6割
SNSと現場見学会で魅力伝える
「若い方にターゲットを定めており、売り上げの8割が30代のファミリー層です」と語るのは、チエノマ(大阪府大阪市)の弓場淳子社長だ。同社の平均単価は1000万円を超え、2021年3月期に約2億円を売り上げた。中古住宅とリノベーションのワンストップが6割、仲介料を抑えたいと実家を相続し二世帯に全面改装する依頼が4割を占める。
同社の手掛けるリノベーションは無垢材の床や壁を基調にしており、温かみ溢れるデザインが特徴。洗面台など水回り、キッチンや玄関のオープン収納、キャットウォークやドアなども内装に合わせて手作り感ある造作を行う。また学習机をリメイクした机や茶色の革張りのソファー、照明やダイニングテーブル、アンティーク感のある時計やドライフラワー、英字ロゴが入ったプレートなど、空間全体に合う雑貨も提案している。
「若い人の中でも、ある一定の層に響く狭いニーズを攻めています。既製品をほとんど使わず、他社にない細かい部分にこだわったデザイン力が強みです」と弓場社長。

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