「つくば市は親から実家を譲り受け、リノベーションをする若年層が多い」と話すのは、新築とリノベーション事業を手掛けるカイテキホーム(茨城県つくば市)の石塚政憲社長だ。前期は22件あった1000万円以上の案件のうち、30〜40代の顧客が72%を占めた。同社は若者の関心を引きつけようと、モデルハウスを活用している。
非日常モデルハウスで若者集客
キッチンにはバーカウンターを設置
昨年9月にオープンした「花畑モデルハウス」は、非日常のリゾート感を演出している。キッチンスペースには、タイルを施した造作のバーカウンターを設置。洗面スペースには横幅160センチある同社オリジナルの洗面台を取り付けた。一般メーカー品より約2倍広く、ホテルのパウダールームのように椅子でゆっくり支度ができる仕様で、来場者を驚かせている。
また住宅全体に、別荘にいるような開放感があるのも特徴だ。リビングにあった階段付きのロフトは取り壊し、より広くした。玄関の真上は吹き抜けで、2階の窓から入る太陽光が明るく照らしている。「あえて暮らしやすさなどのリアリティーをあまり出さないモデルハウスにしました。築年数が経っていても、ただ綺麗にするだけではなく構造全体を大きく変えられると知ってもらう狙いです。リノベーションの可能性を若い世代の方に感じていただけます」と石塚社長。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/23更新)
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)1面
-
1653号(2025/06/16発行)10面