アクシス(神奈川県横浜市)では、1年前から継続してきた営業マンや現場監督によるiPad、iPhoneを活用した提案活動の成果が出始めた。
「iPadを導入してから月間の受注が200万円ほど伸びる社員もいます」。こう話すのは営業担当、跡田定利氏。
同社では営業4名、現場監督3名にタブレット端末を支給し、営業力アップ、業務効率化に取り組んでいる。
営業力アップのために役立っている便利なアプリが「Dropbox(ドロップボックス)」と「iCata(アイカタ)」だ。
ドロップボックスとは、ネット上にハードディスクを持つことができるサービスで、データをドロップボックスフォルダ内に入れれば、PC、タブレット端末、スマホなど、ネットが使える端末からそれらのデータを利用できるというもの。
アクシスでは、各営業マンが担当するリフォーム事例写真を全員がこのドロップボックスフォルダに入れておくことがルール。「キッチン」「バス」「トイレ」といった約60種のリフォーム部位ごとに分類されて、約1000枚の写真が保存されている。各営業マンはiPadやiPhoneから、それらの事例にいつでもアクセスでき、営業提案の際に実際の事例を見せてプレゼンすることが可能。
アイカタは、メーカーのカタログを電子化したもの。設備・建材メーカーのカタログをタブレットで見ることができ、跡田氏は30社分ほどをダウンロードして持ち歩いている。
「浴室暖房乾燥機を取り付けたいというお客様に、ドロップボックスにある最近手掛けた浴室リフォームの事例と見積もりを見せ、アイカタで幾つかの最新のお風呂を見せたところ、ユニットバス、トイレ、洗面化粧台の3点リフォームに変わり、当初15万の見積もりが230万円に。さっと具体的な事例とカタログを見せることができたiPadのおかげだと思っています」(跡田氏)

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