100坪のリフォームショールームオープンから1年、売上5割増を達成した伸内装の戦略

コスト抑えた安価なリフォーム提案重視

LDKリフォームの空間展示

リフォーム後の空間が体感できる100坪ショールームをオープンしたことで業績を伸ばしているのが伸内装（神奈川県横須賀市）だ。昨年3月にオープンしたところ、売上高は150％となった。さまざまな空間展示をすることで設備のリニューアルなどよりも高い工事が舞い込みやすくなる。

店舗は空間展示をメインにした。具体的には和室、LDK、子ども部屋、バス、トイレの5つの空間。LDKは対面キッチンがあり、食事のテーブル、ソファとテレビ台がある。子供部屋はオレンジの明るい壁でできた空間。和室は掘りごたつが用意されている。バスとトイレも展示。「フローリングだけだった自宅を和室タイプの掘りごたつにしたいというお客様もいました」と五味伸一社長。空間展示の理由はリフォーム後の空間を実感してもらうため。

和室リフォームの空間展示。店舗前の道路からもショーウィンドウ越しに見ることができる

展示商品は比較的グレードの低い、安価な建材や設備で構成した。「お風呂とキッチンは良い物を使いたいけれど、他の箇所は安価に抑えたいという要望に応えるためです」（五味社長）。和室は本物の畳ではなく、フロアタイルの畳柄を使用しコストを抑える提案となっている。