《テクノロジーが変える建設業界の未来 vol.23》ポラスのリフォーム、高品質を支える厳しい検査体制 現場管理アプリがバックアップ
埼玉県の有力ビルダーのポラスグループは、グループ内に検査専門会社を持つほど高品質維持のための検査に余念がない。リフォームでも同様で「木工検査、雨仕舞検査、完了検査」と、複数の検査を受ける現場も数多くある。さらに同社では、施工管理システムを導入し、現場管理の効率化を図っている。ポラスのリフォームの藤谷洸氏に取材した。
ANDPAD上で検査項目のチェックも行える。カスタマイズした検査項目を用意すれば、現場でのチェックも簡単にスピーディーに正確に行える
契約から完了までのリードタイムも大幅に減少
ポラスのリフォーム(埼玉県越谷市)では、施工後に行う検査にデジタル技術を導入し、業務の効率化を図っている。もともと、同社では100万円を超えるリフォーム現場には住宅検査サービスを手掛けているグループ会社の住宅品質保証(埼玉県越谷市)による第三者検査を実施し、品質管理に力を入れている。住宅品質保証は、ポラスグループのみならず、他社の施工物件についても、検査を行っており、検査数の実績は年間500件前後に上る。
リフォームの現場が進むと、最初は現場監督が何十項目とあるチェックシートを使って自主検査を行い、次に専門会社の検査を経るという厳密な体制をとっている。最近では、自主検査の項目数や現場写真の撮影枚数を増やし、さらに強化を図っている。
この検査業務に活用しているのが施工管理システムANDPADの「検査」機能だ。システム導入によって、同社では契約から(施工)完了までのリードタイムを飛躍的に短縮することができた。導入以前、300万円のリフォームの現場では平均して130日強のリードタイムを要していたものが、システム導入後は120日と10%の短縮につながっている。

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