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顧客の悩みに寄り添う提案を始めたことで見積もり成約率がほぼ100%になった会社がある。四方継(しほうつぎ・兵庫県神戸市)は、過去1年で自社の在り方を大きく見直し、その存在価値を高めている。同社の戦略を高橋剛志社長に聞いた。
【リポート/編集部 芦原拓】
「つない堂」を通じて地域コミュニティを形成(つない堂HPより)
4500万円リノベ受注
2年前は他社との価格競争に苦慮していた四方継(リフォーム売上2億8000万円)だが、「今は見積もりを出してから失注はほとんどなくなりました」と自信を覗かせる高橋社長。成約率が上がっただけでなく、昨年の同時期は1件ほどだった1000万円以上のリフォームを今年は4件受注。なかには不動産と合わせて総額4500万円ほどの工事もあった。
なぜ成約率や単価アップに成功したのか。それは、顧客の悩みに寄り添うために、打ち合わせ時にファイナンシャルプランを立てるようにしたからだ。住宅一次取得者の場合、資金繰りに対する悩みが多く、その不安を解消するようにした。工事費だけでなく、電気代や食費、さらにはリフォーム後の暮らしで趣味にかける費用なども盛り込み、予算をシミュレートする。施工を終えた後も関係性を続けていくためだ。
「このような悩みを抱えていて住宅の購入を見合わせるお客様は、それをどのように解決したら良いか、わからないケースもある。どんなお困りごとでも、弊社に相談してもらえるようにしたい」

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