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社長自ら告白、老舗「ドクターリフォーム」サンセイ倒産の真相​とは?労務費かさみ資金繰り悪化

社長自ら告白、老舗「ドクターリフォーム」サンセイ倒産の真相​とは? 労務費かさみ資金繰り悪化

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ドクターリフォームサンセイ 山口慶之助会長 山口弘人社長

山口弘人社長と慶之助会長
(同社HPより)

コロナの影響で経営破綻するリフォーム会社が出て来た。「ドクターリフォーム」の屋号でデザイン性の高いリフォームを得意とするサンセイ(栃木県宇都宮市)が今年10月、宇都宮地方裁判所に破産申し立てを行った。1973年創業の老舗で、かつては人気番組「TVチャンピオン」(テレビ東京系列)で優勝したり、会長の山口慶之助氏は日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)の会長を務めるなど、業界の発展に貢献してきた会社だ。東京商工リサーチ(東京都千代田区)によればコロナの影響で経営破綻した業種で「建設業」は2番目に多く、今後も増える可能性があると指摘する。ウッドショックや建材の納品遅延などもあり、住宅業界を取り巻く環境は厳しさを増している。

ドクターリフォーム サンセイ のウェブサイト

「ドクターリフォーム」サンセイのウェブサイトのトップページ、今月15日には「ジェルコリフォームコンテスト2021デザイン部門」で全国最優秀賞を3部門で受賞したばかりだった

大型改修延期で資金繰り悪化
1億9000万円の負債

「コロナの影響もあり、契約後に着工を遅らせてほしい、という声が相次ぎ、資金繰りに苦労しました」。こう話すのはサンセイの山口弘人社長だ。

同社は古くから「提案型リフォーム」を推進してきた会社で、高い設計力が売りだ。Googleでの口コミ評価は76件ものレビューが寄せられ、総合点は異例の「5点満点」。顧客満足度が高い会社なのだが、大型案件が中心の経営はリスクもある。1件受注できるかどうかで売り上げが大きく変動したり、工事が延期になれば代金回収が遠のくなど、「手離れ」の悪さが経営課題となる。

金融機関などからの借入を含め1億9000万円の負債があったが、返済できず倒産することとなった。「じっくり話をして、プランを立てて、となるので、簡単にお金を回収できる仕事ではありません。業者への支払いを終え、社員の給料を滞りなく支払うことが大事ですが、現金を手元に残すことができませんでした」

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