政府は近い将来、中古住宅とリフォームの市場を12兆円から14兆円へと拡大させようともくろんでいる。中古と改修を組み合わせたビジネスとして、特に市場が活性化してきているのが買取再販マーケットだ。中古物件を買って、リフォームして販売するというビジネスなのだが、参入する業者が増えてきている。リフォーム会社も不動産仲介売買事業を立ち上げるなどして、再販事業に取り組む企業も出てきたが参入余地はあるのか。
【リポート/編集長 金子裕介】
リフォーム店の参入余地は
トレンドの一つは、マンション買取再販事業者の熾烈な競争だ。表は本紙が毎年7月に発表している買取再販ランキングのベスト10の企業一覧。ほとんどがマンションを中心に商売している。東京・大阪を地盤としている企業が多く、マンションの流通が多いということもあるが、耐震性能や床下のシロアリ被害など躯体の状況を細かに診断する必要のある戸建ては、改修コストがかかり手間の割にはうま味が少ないと考える業者が多いのが実情だ。
その結果、中古マンションの仕入れ競争が過熱。ある大手の再販会社の営業マンはライバルよりも先に仕入れるために「毎日仲介会社に顔を出し、いくつもの店舗を回り、情報をもらったらすぐに査定して、買うか買わないかの判断はその日のうちに」という動き方をしているそうだ。「即決しなければ他社に先を越されてしまう」状況だという。
競争を避けるために、分譲ではなく賃貸マンションを一棟買って、退去した物件から再販していくというケースも増えてきている。
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