「高いと思われたら負け」、施工費コミ込みで提案
水回り住設の交換をメインに年2000件のリフォームを手がけるイナセ(埼玉県伊奈町・年商2億7000万円)にとって、原価高騰は悩みのひとつ。とはいえ川田賢興社長が下を向くことはない。「値上がりするという情報は、消費者にも浸透してきています。販売価格を上げざるを得ませんが、高いと思われたら負けです」
川田社長はさまざまな工夫で乗り切ろうとしている。トイレのみで年450件の工事を手掛ける同社。TOTOの高級価格帯製品であるネオレストAH、白色限定で販促を強化している。
価格は施工費込みで26万8000円(税別)ほど。原価高騰を受けて1万円ほど値上げ予定だが、メーカー希望価格が40万円を超えるなかで、消費者の目を引くことに変わりない。チラシのなかには他メーカーの他製品の記載もある。だが、ネオレストはその性能の高さ、知名度の割にリーズナブルという印象を抱いてもらえる価格設定だ。電話営業などを通じてそのような提案も行っている。

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