誰を採用するかは、社長ではなく、社員が決める。1次面接では学生が一人の面接官を選ぶ。このような斬新なスタイルを打ち明けるのは、ティーエス・ハマモト(広島県広島市)の井佐子夏実氏だ。同社では毎年2~3人の新卒とリファラル採用で中途入社を増やしてきた。井佐子氏が入社した7年前の社員数は20人弱だったが現在は50人に増えている。
同社の採用方式はユニークだ。全部署から立候補制で採用担当を募り、毎年、有志3~4人の採用チームを結成。最初の面接から内定までこのチームが担い、社長はあえてほとんど関わらないようにしている。
なぜ社長ではなく社員が主体となって採用を行うのか。それは社員が自ら採用を決めた新入社員に対し、入社後3年にわたってメンターとして教育を行うという制度があるからだ。社長が採用を決めた人材を育てるより、自分で採用を決めた方が教育に真剣に向き合えるとの考えからこのような制度になった。
「採用した子を育てられるか。その覚悟をもって内定を出します。採用チームのメンバー入りが挙手制なのも、それが理由です」と井佐子氏。
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