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J建築システム、室内の暖かさ保持力を測定

J建築システム、室内の暖かさ保持力を測定

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「JJJ断熱診断」がJIS取得

構造設計やコンサルティングなどを手がけるJ建築システム(北海道札幌市)が、東京大学などと共同研究を行った住宅の断熱性能診断システム「JJJ断熱診断」が、このほど日本産業規格(JIS)を取得した。

J建築システム 赤外線カメラなどを用いて室内の暖かさ保持の度合いを測ることができる赤外線カメラなどを用いて室内の暖かさ保持の度合いを測ることができる(画像は計測イメージ)

同システムは、赤外線カメラなどを用いて室内の暖かさ保持の度合いを測ることができる業界初のもの。これまで、中古住宅などの断熱性能を測る基準や手法はなかったが、今回のJIS取得で、住宅の売買や改修時の標準測定手法として建築・不動産業者の利用増が見込まれる。

測定は、赤外線カメラと温度センサー2個を使用し、室内外の温度差を10℃以上に維持した状態で機器を設置。設置後の操作は不要で、夕方に設置した場合は翌日午前に回収する。システム導入による効果として、新築住宅の入居前確認や中古住宅の性能判明による信頼性担保、既存住宅の断熱性能把握による適正な改修計画にも役立つ。

同社の開発担当者は「誰でも簡単に実施可能で、正確な結果が得られるための試行と多様な改良を繰り返してきたが、結果として赤外線カメラからデータ処理するプログラム開発に至った。省エネ建築と街づくり構築、低炭素社会の実現はもちろん、悪質業者排除のフィルターにも貢献できるツール」と自信を込めている。

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