住宅設備機器のインターネット販売を行うサンワカンパニー(大阪府大阪市)が、中古マンションのリノベーションと販売を行う新規事業「sanwacompany renovations(サンワカンパニーリノベーションズ)」を開始した。メーカーである同社がなぜ買取再販事業を始めたのか。商品部長兼スペースデザイン事業部長の濱田広一氏に戦略を聞いた。【リポート/企画開発部 長田京子】
リノベで「欲しい」商品の開発へ
玄関からリビングが抜けて見える。タイル張りの壁が廊下を二分する
自社商品をふんだんに使用し、
未発売商品も採用
まず、リノベーション第1号物件をリポートする。兵庫県の閑静な住宅街にある築40年のマンションだ。100平米ある同物件を、キッチンや洗面、建具、収納などオリジナル商品をふんだんに使用してリノベーションした。
広く設けた玄関土間からLDK空間までは、まっすぐと視線が抜けていく。LDKにある南向きの大きな窓から光が差し込むため、玄関でも明るさを感じ、開放感がある。濱田氏は「リノベーション前は玄関に入った瞬間が暗かった。抜け感を出すことで物件のポテンシャルを引き上げました」と語る。

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