イズホーム、効率化と生産性UPで過去最高年商17億円【企業研究】

イズは大阪府堺市、大阪市や南大阪エリアを拠点に展開する地域密着型のリフォーム会社だ。当初は多店舗戦略による増収を続けていたが、コロナで失速。その後、専門特化サイトや、戸建てリノベのモデルハウス等から若い新規顧客を獲得。また徹底したデジタル化で組織が若返り、生産性も向上。2022年度の売上高は17億6200万円と過去最高を更新した。

コロナ苦境逆手に過去最高の増収

若手活躍の新体制で年商17.6億円

大阪府堺市にある本社オフィス。リフォーム店舗も併設

多店舗戦略から
専門サイト集客へ転換

同社は大阪府堺市で2006年にリフォーム工事会社として創業。13年に自社ブランド力強化のため「イズホーム」を掲げ、多店舗戦略で大阪府内で拠点を拡大。16年に3店、18年に4店、19年に6店、20年から8店舗で展開している。それに伴い、水回りや外装、耐震等と業容も広げ、15年度の年商5億8000万円から19年度は13億5000万円と順調に増収を続けた。

ところがコロナの影響で、20年度の売上高は10億円まで減少。ターゲットとしていた60歳以上の来店による水回りリフォーム受注が激減したのだ。そこでネットを最大限に活用した専門サイトによる集客にシフトした。

水回りや外装、不動産、中古マンション＋リノベ、古民家、戸建てリノベーション等の専門事業に特化した8つのウェブサイトを新設。それぞれ専門性をアピールしたことで、ネット経由の30歳代前後の若い世代からの受注が増加した。