HOUSEinnovation(福岡県福岡市)は新卒採用に力を入れる外装リフォーム会社だ。4月に20人が入社した。会社の理念に合う人材を5回の選考で選ぶ。
エントリーは1000人
選考回数が多い理由は学生と会社の将来の考え方に対するミスマッチを減らすためだ。求める人材は同社のビジョンである全国最高峰のリフォーム会社になることに共感できる人だ。
1次選考は会社説明会だ。毛内將元社長の考えを表明したスピーチ動画を見てもらう。
2次選考は「ビジョンメイキングインターンシップ」だ。これは学生に一年後には店長になっていたいといった目標を考えてもらう。そして、人事は組織の目的と個人のビジョンがマッチしているかを確認する。
「表面的な条件や職業で入社を希望するのではなく、組織の目指す方向性を理解して入社してほしいです」と毛内社長。
3次選考は「チームビルディングインターンシップ」。チームで課題を達成することを求める。テーマは毎回変わる。
4次選考から個人面接になる。名称は「キャリアアドバイザー面接」。時間は1時間。5次選考は毛内社長が行う最終面接だ。1対1で1時間行う。4次と5次の面接では、会社にどのような貢献ができるかをテーマに話し合う。
選考はすべてオンラインで行っている。全国の学生を集めたいという理由から選考は全てオンラインで行われるのが特徴だ。北海道から鹿児島まで幅広い地域から応募がある。どこからでも応募できるので同社のエントリー学生数は1000人ほどとかなりの高倍率だ。「対面での選考は、費用対効果が悪いです。選考場所に来ることのできる学生しか採用できなくなってしまいます。私の会社には福岡県外から応募する学生も多い。今後もオンラインで選考をする予定です」と毛内社長は語る。
内定中の行動チェック
8月に内定者が決定し、そこから研修が始まる。研修期間は半年。頻度は月に1度で、1回あたり。半日。社会人としての心構えなどを座学で教えていく。研修では課題図書を与えたり、レポートを課したり、テストを行う。会社の行事にも参加してもらう。
「内定期間中にも、学生が会社に貢献してくれるかどうかの行動をチェックしています。内定期間中に2〜3割は辞退してしまいます」と毛内社長は言う。
「来年は15人ほど採用したいと思っています。一緒に全国最高峰のリフォーム会社を作っていける人を採用したいです」と毛内社長。
毛内將元社長

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1660号(2025/08/11発行)2面
-
1660号(2025/08/11発行)1面
-
1659号(2025/08/04発行)9面
-
1659号(2025/08/04発行)11面
-
1659号(2025/08/04発行)3面