リフォーム産業新聞では、地域で根強い人気を誇る有力店の経営者3人と座談会を行った。2023年の塗装業界はコロナウイルスによる巣ごもり需要も終わり厳しい年だったという声が参加者から上がった。そんな中、2024年はどのような市場になるのか。集客や単価アップの方法、2024年の取り組みについて語ってもらった。
- 「座談会テーマ」
- 2024年の塗装業界
- 単価アップの方法
- 2024年の経営方針
ミヤケン(群馬県前橋市) | 宮嶋祐介社長 |
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SAKURA(大阪府高槻市) | 本田卓也社長 |
ユウマペイント(千葉県柏市) | 佐々木拓朗社長 |
塗装+アルファの付加価値提案を
2024年は
厳しい
「二の手、三の手、四の手を打つ」
ミヤケン
(群馬県前橋市)
宮嶋祐介社長
1977年生まれ、群馬県前橋市出身。外壁塗装を中心に、水回りなどのリフォームも手掛ける。前期のリフォーム売上高は23億円。売上の8割は外壁や屋根の塗装で、2割が水回りのリフォーム。拠点は本社を入れて群馬県を中心に、栃木県、埼玉県で合わせて9拠店を展開。「チカラもち」という給湯器のFCに加盟し、エコキュートの専門店も作った。ボランティア団体、塗魂ペインターズの2代目会長。
「クリーンな情報を伝える」
ユウマペイント
(千葉県柏市)
佐々木拓朗社長
1985年生まれ、千葉県柏市出身。外壁塗装を中心に水回りリフォームなども手掛ける。前期のリフォーム売上高は9億2000万円。「雨・風・紫外線から建物を守る」を理念に、地域住民の生活を守る塗装を提供している。2023年4月には千葉県市川市に新店をオープンし、千葉県北西部に合計3店舗を構える。ボランティア団体、塗魂ペインターズ事務局長。
「ブランディングが必要」
SAKURA
(大阪府高槻市)
本田卓也社長
1978年生まれ、大阪府高槻市出身。「さくらペイント」の屋号で、外壁塗装を中心に、大規模修繕や不動産売買、新築も手掛ける。前期のリフォーム売上高は12億円8000万円。2022年11月は240坪と大規模な塗装専門店をオープン。大阪府北部に3拠点を構える。防蟻工事や太陽光事業も始めるなど、事業多角化で売上を伸ばしている。
──2024年の塗装業界についてどう予測しますか。
宮嶋 今年も塗装業界は厳しいと予測しています。一昨年からこの業界は低迷し始めました。低迷を始めてから1年半は戻っていないです。今後も戻ることはないでしょう。最悪の事態を想像しながら、二の手、三の手、四の手を打っていかないと、企業経営は難しいでしょう。
本田 周りの会社に聞いたところ、平均して3割ほど反響率が減っているようです。私も今年回復することはないと考えています。これ以上減ることはなく、横ばいだろうと予測します。需要がなくなるわけではなく、景気の悪い時だからこそ、自分たちの住んでいる家を長持ちさせるためにリフォームしておこうと考える人もいます。

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