建築事業やオフィス事業、総務アウトソーシング事業を手掛けるGOOD PLACE(東京都渋谷区)は育休取得を推進している。2022年10月には従来の育児支援制度に加え、新たな制度を3つ導入した。男性従業員が育休を取得しやすい風土づくりに努める。
風土づくりは実績が重要
1カ月最大10万円
新制度の1つ目が子育て休業応援手当。子育て休業取得者の担当業務を引き継ぐ従業員に、1カ月につき最大10万円の手当が支給される。対象となる休業は最低1カ月以上、支給期間は最長6カ月。2つ目が出産前後特別休暇。配偶者の出産時に付与される慶弔休暇日数を2日間から1カ月に拡充した。3つ目が育休に関するe-ラーニング研修。男性従業員が育休を取得しやすい環境づくりに向けて、同研修を実施している。
内容は出産の負担や産後のサポートの必要性を説明するというもの。男性従業員も育休を取得することが普通だと感じる風土の醸成を目指す。管理部総務課の松井伸城課長は「上司や同僚の理解は非常に重要です。e-ラーニング研修を通して、父親になる人の育休取得が配偶者にとってどれだけの助けになるかの理解が深まり、良かったと思います」と語る。
育児支援制度の利用率は高いと松井課長は語る。新制度の導入以降、父親となる男性従業員2人のうち2人が育休を取得している。子育て休業応援手当は延べ23人が支給対象となった。

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