LIXIL(東京都品川区)が主催した「LIXILメンバーズコンテスト2023」のリフォーム部門でグランプリを受賞したのが、新築やリノベーションを手掛ける松代建設工業(長野県長野市)が手掛けた「M様邸暮らしと仕事場をつなぐ家」だ。無断熱だった家を性能向上しつつ、既存を生かしてリフォーム費用を抑えた点が評価された。
玄関ドアやキッチンは造作でオリジナリティに
費用は1200万円
和室部屋は間取りはそのままで、高知杉もそのまま活用している
今回リフォームした物件は、全体で約107坪ある、築50年を超える家。そのうち、平屋部分にあたる46坪を改修した。改修期間は約4か月。
今回のリフォームの特徴は大きく2つ。1つ目が、既存の部材、商品をできるだけ生かしたことだ。
例えば、屋根の瓦と板金は既存のままで、床に張ってある高知杉も多少きれいにした程度。和室の天井は竿縁天井でこれもそのまま活用している。間取り変更も行わず、キッチン空間とスタジオをつなぐ廊下の間に観音扉を設置。開け閉め自由にすることで、仕事の時と日常の時を上手く区分けする。

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