ロビン(高山市・年商21億4000万円)は岐阜県で5店舗を展開するリフォーム会社だ。その特徴は、県内を岐阜エリアと高山エリアとに分け、それぞれ独自の戦略を展開していること。多角化経営を推進する前者に対し、後者は23年にわたり地域密着店として地場を固める。ログハウス風店舗を目印に5億円ほどを売り上げる高山エリアの足立智彦社長に取り組みを聞いた。
OBとの関係重視でリピート受注6割
リピート受注6割
高山本店の外観。大八賀川に沿った幹線道路沿いにあるログハウス風の建物が地域住民の目印に
トイレやキッチンなども1点ずつ展示し、事務所兼ショールームとして活用している
同社は高山エリアに高山本店が、岐阜エリアに4つの店舗がある。前期リフォーム売上高は19億7000万円。2年間で2割増収と伸びている。高山本店単独では5億円前後の売り上げで推移している。年間施工件数は600件弱で、従業員は8人だ。給湯器や風呂などの水回りの交換やトイレが大半だが、外壁塗装が2割、不動産からワンストップのリノベーションもある。改修の場合の予算は、土地代と合わせて2000万円ほどとなっている。
高山本店の特徴は、OBからのリピート依頼の割合が6割を占めることだ。同社は高山エリア内約2500人のOB客へカレンダーやはがきを配り、定期的に接触の機会を設けている。加えて全社で独自の会員サービス「ロビンファミリークラブ」も用意。同社で工事を行うとポイントが貯まるほか、支払う会費の金額に応じて特典が受けられるもので、約400人が加入している。さらにコロナ禍前は、参加費1万円で隣県への海水浴ツアーも実施していた。
「高山市内の総世帯数は3万6000世帯なので、10軒に1軒は弊社のOBさんだと思います。特にツアーは大変好評で、毎年参加される方もいらっしゃいました。会社としては大赤字でしたが楽しみにしてくださっているお客さんも多かったので、来年から再開を考えているところです」(足立社長)
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