「リフォーム産業新聞」独自調査による『住宅リフォーム売上ランキング2013』のデータがまとまった。全国の上位500社を「リフォーム産業新聞9月24日号」で紹介する。
「住宅リフォーム売上ランキング2013」のトップ10の順位に変動はなかったが、各社とも増収となり、そのうち半数が2ケタ台の伸びを記録した。
第一位は、住友不動産グループで、8期連続のトップとなった。住友不動産グループのリフォームの要は、全体売り上げの8割以上を占める「新築そっくりさん」事業だ。ただ「新築そっくりさん」のここ5年の成長率を見ると最大でも3%増に満たない。一方で、拠点数は拡大しているため、拠点あたりの売り上げは下がりつつある。つまり同社の戸建てを中心とした大型改修事業が、伸び悩みを見せている。そこで、新たな提案先としているのが、大都市圏のマンションだ。今後は住友不動産建物サービスが管理している約16万戸のマンションへのアプローチも進める考えで、マンション大型改修を強化していく。
成長率が最も高かった企業が、8位の旭化成リフォーム。前年度比20%増に。営業対象はほぼ旭化成の新築OBであるが、塗装などのメンテナンス以外のリフォームを伸ばしたことが増収の要因だ。新築の展示場にOB顧客を呼び込むなどの戦略で、大型改修や設備交換の需要を掘り起こしている。
また、昨年トップ10入りした家電量販店のエディオンは、業界参入わずか4年で300億円中盤まで売り上げを伸ばした。今期からリフォームの取り扱い商材を、水まわり商材以外に拡充する計画も掲げており、今期は450億円の売上高を目指す。
さらに、昨年1000億円企業の仲間入りをした積水ハウスはトップの住友不動産との差をさらに縮めた。同社は今期に入ってからも好調を維持し、第1四半期で通期1220億円のリフォーム売り上げ計画を1255億円に上方修正した。このペースでいくと業界トップに躍り出る可能性も高い。
≪調査概要≫ ランキングのデータは各リフォーム事業者向けにFAXアンケートや取材、第三者機関による情報などから収集した。リフォームの売上順に上位500社をランキングした。売り上げは2012年度の実績。
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