奈良県で2店舗運営するリビングショップ(奈良県奈良市)は古民家改修に注力している。同社は4年前に古民家事業部を設立し、現在4人のスタッフで営業している。

現代のデザインを取り込んで古民家を改修
「古民家改修そのものは大きく需要が伸びる手応えはありませんが、『古民家改修ができる企業』として差別化につながっています」(石原新市郎社長)
古民家改修の受注は年間5件程度ながら、平均単価は1500万円と大きいのが特徴。また、耐震や断熱に関わる部分の知識と現代のデザインの両方をうまく取り込んだリフォームができることが、顧客への大きなPRポイントになっている。
プランの特徴は、できるだけ現状を残しつつ、快適性を高めること。例えば「暗い」という古民家特有の問題については、北側の屋根に天窓を設置する、ガラス瓦を屋根に施工することで採光する。また、お風呂が別屋にある古民家の相談が多いことから、母屋にバスを設置し、間取り変更するケースもある。
「施工事例をカタログ化し、大型改修の相談時に紹介すると、『こういったこともできるんですね』と信頼していただくことが最近増えて、通常のリフォーム案件でも競合に勝てる事例が増えています」(石原社長)

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